219 ウサギの揚げ物
(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(230)
219 ウサギの揚げ物
イタリアでは多くの人がウサギ(レプス・クニクルス)を嫌っているが、正しいことだとは思えない。ウサギ肉は栄養が豊富ではなく、味も弱いが、調味料で補うことができる。決してまずいものではないし、いやなにおいもしない。むしろ、健康に良く、子羊のように消化が悪いということもない。さらに、牛肉を買うことができず、豆と野菜を食べなければならない人には都合がよい。最良の方法は217番の内臓のように揚げることだ。
加えて言われていることだが、ゆでたウサギからはとてもよいブイヨンがとれる。
ウサギを飼いならしたのはずいぶんと昔にさかのぼる。孔子は紀元前五〇〇年にこの動物について語って、神々に捧げるいけにえとしてふさわしいとしており、さらにウサギが繁殖していたことを述べている。
0コメント