310 スカメリータのブラチョーラ

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(322)


310 スカメリータのブラチョーラ

 まさにフィレンツェ風の料理だ。スカメリータは屠殺した豚の肉の一部で、腰の肉が終わって、ももの肉が始まるまでの部分だ。ここは赤身と脂身がマーブル模様になっていて、脂身は質がよくて嫌な感じがしなくて味がよい。油をごく少量、皮ごと軽くつぶしたニンニクを二、三かけらと浅鍋に入れて、塩とコショウを振る。両面に焼き色が付いたら、浅鍋に赤ワインを(コップに)指二本か三本分入れて、それを飛ばして汁を半分に減らす。それから肉をソースと別にして温かいままにしておいて、ソースであらかじめゆでて絞ってあまり小さく切らないようにしたカーヴォロ・ネーロを味付けする。こちらも塩とコショウをする。カーヴォロ・ネーロを下に敷いて食卓に出す。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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