539 詰め物をした鶏のロースト

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(540)


539 詰め物をした鶏のロースト

 これは洗練された料理の詰め物ではなく、家庭向けだ。やや小さめの鶏一匹に対して、以下がだいたいの材料の分量だ。


  サルシッチャ 二本

  同じ鶏のレバー、とさか、肉垂

  焼いた栗 八個か一〇個

  トリュフ一個もしくはそれがなければ乾燥キノコ数片

  香りづけのナツメグ

  卵 一個

  鶏の代わりに七面鳥を使うならば量を倍にする


 初めにサルシッチャと内臓などにバターと半分火を通すが、必要ならばブイヨン少量を加える。サルシッチャがあるため、少量の塩と少量のコショウで味付けする。水気を切って取り出したら、残った汁にパンの白い部分を入れて、ブイヨンを少量加えて固めのおかゆにする。サルシッチャの皮をむいて、刻み包丁で鶏の内臓など、やわらかくしたキノコを刻む。炒めたもの、卵、おかゆといっしょにトリュフ以外のすべてをすり鉢で潰す。トリュフは薄切りにして、生のままにしておく。この混ぜ物を鶏に詰める。詰め物は温かいよりも冷えたほうがうまく切れるし、味ももっとよくなる。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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