スプーンのタルトとお菓子
(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(638)
スプーンのタルトとお菓子
恰好をつけようというわけではなく、読者を楽しませ、賛美者と記す匿名の人の望みをかなえるために、一九〇六年七月一四日にポルトフェッラーイオから届いた次の手紙を載せておく。このとき私は第一〇版の校正刷のこの部分を修正していた。
たいへん評価の高いアルトゥージ様
ある詩人が貴殿の『調理の知識』を私に贈ってくれましたが、その詩人は数行の詩を添えていました。それを書き写します。近いうちに再版があることを期待しておりますが、その際にお役に立てるようにするためです。
その詩はこのようなものです。
健康についてがこれの概要
ここでの礼賛は味蕾
人はそのおかげで百年生きる
人生をちびちびと味わいながら
人間の唯一の楽しみ(それ以外は遊戯)
神はそれを料理人の力にゆだねられた
それゆえそれ自体があらゆる不幸のしるし
家にアルトゥージの本がないことが
愚か者と十回呼ぶべき
もし心にそのすべての掟を刻んでいないならば
賛美者
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