20 パッサテッリのミネストラ
(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(28)
20 パッサテッリのミネストラ
二つレシピを紹介するが、量を除いては、それほど違いはない。
一つ目
パン粉 百グラム
牛の髄 二十グラム
おろしたパルミジャーノ 四十グラム
卵 二個
ナツメグかレモンの皮、もしくはその両方
この分量で四人分に十分だ。
二つ目
パン粉 百七十グラム
牛の髄 三十グラム
おろしたパルミジャーノ 七十グラム
卵 三個と赤身一個
上と同じ香りづけ
これで七人か八人分に十分だ。
髄はやわらかくするのに使うが、火にかけて溶く必要はなく、押しつぶして包丁の刃で崩せばよい。全部の材料をいっしょに混ぜて、固めの塊をつくる。ただし、パン粉を適量残しておいて、必要に応じて後から加える。
パッサテッリ(訳注:通して小さくなったものくらいの意)という名前なのは、独特の形にするために専用の金物の穴に押しつけて通すからだが、この器具がないロマーニャの家庭は少ない。その理由としては、このミネストラが高い評価を受けていることがある。それは、気候のためにロマーニャで卵を入れたミネストラ全般がもてはやされていて、日常的につくられているのと同様だ。押し出し器を使ってもよい。
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