108 ケーパーのクロスティーニ

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(117)


108 ケーパーのクロスティーニ


  酢漬けケーパー 五〇グラム

  粉砂糖 五〇グラム

  パッソリーナ種のブドウ 三〇グラム

  松の実 二〇グラム

  砂糖漬け果物 二〇グラム


 ケーパーを適当に刻んで、パッソリーナ種のブドウは枝を除いてよく洗い、松の実を横に三つに切って、ハムをごく小さなダイス状に切り、砂糖漬け果物は小さく切る。小さなシチュー鍋に小麦粉をスプーンにたっぷり一杯と上述の砂糖をスプーン二杯入れて火にかけ、この混ぜたものが栗色になったら、そこに少量の酢を混ぜた水をカップに半分注ぐ。沸騰してだまになったものが溶けたら、シチュー鍋に残りの材料を一度に全部入れ、一〇分ゆでる。その間に味見して、甘さと酸味がちょうどいいか確認する。酢の量をはっきりさせなかったが、これは酢によって酸味の強さが違うからだ。できたものが温かいうちに、良質の油であげるか単純に少しだけ焼いたパンのスライスにのせて広げる。このクロスティーニを冷まして正餐の途中に提供して、会食者の食欲を高めることもできる。このクロスティーニ用に最良のパンはイギリス式の形をしたパンだ。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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