181 トンドーネのフリッテッラ

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(192)


181 トンドーネのフリッテッラ

 トンドーネがなんなのか知らなければ、サンテレッロに聞いてもらいたい。お気に入りで、よく食べているからだ(訳注:トンドーネはお人よし、サンテレッロは偽善者の意味があり、偽善者がお人よしを食い物にすることにひっかけている)。


  小麦粉 二五〇グラム

  卵 六個

  水 三デシリットル

  塩 少量

  香り付け用のレモンの皮


 小麦粉に上記の水をすこしずつ注いで溶かし、塩を加える。この練り粉をフライパンに入れて、バターか油、ラードだけで焼き、片側が固まったら、皿を使って反対側にひっくり返す。これがトンドーネだ。

 それを上記の香り付けといっしょにすり鉢でつぶし、卵を加えてやわらかくする。卵は二個を一度に入れ、残りの四個は一個ずつ、泡立てた白身といっしょに入れるが、混ぜ物をよく練りながら加える。それをスプーン一杯分ずつ揚げて、フリッテッレをつくる。フリッテッレは大きく膨らんで、爆弾のような形になる。これに粉砂糖を振りかける。

 混ぜ物にはお好みでマラガ産ブドウを混ぜ合わせてもよい。その場合、ブドウを冷水に一日漬けてやわかかくしてから種を除く。これで六人分に十分だろうが、分量を半分にしても四人分になるだろう。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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