368 骨を抜いてゼラチンに入れたツグミ
(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(370)
368 骨を抜いてゼラチンに入れたツグミ
ツグミ六羽に対して次の材料を用意する。
乳のみ雌牛の赤身 四〇グラム
塩漬けの舌 四〇グラム
脂身と赤身のハム 三〇グラム
黒トリュフ 三〇グラムほどのもの一個
舌の半分とハムの赤身よりも脂身の部分三分の一を別にする。上記の肉を舌とハムの残りといっしょに刻んでから、すり鉢でトリュフの表面といっしょにつぶし、マルサーラを一滴入れて混ぜ物を柔らかくする。それから裏ごしして、卵の黄身を混ぜ合わせる。
258番の詰め物をした鶏でしたようにツグミの骨を抜くが、首と頭はくっついたままにしておく。それから説明しておいた詰め物を詰めるが、そこにあらかじめトリュフ、別にした舌とハムをすべてダイス状に切って混ぜ込んでおく。そして糸で閉じるが、火を通してから糸を抜けるような方法にする。火を通すにはそれぞれのツグミ薄い生地でくるんで、一時間、3番のゼラチンのブイヨンでゆでる。同じゼラチンの上に冷製として提供する。ゼラチンを巣のような形にして大きな穴を六個つくれば、ツグミが巣にいて卵を抱いているように見えるだろう。
これで細やかで繊細な料理が出来上がる。
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