478 詰めた貝殻

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(492)


478 詰めた貝殻

 これは魚介の上品な料理で昼食の前菜として提供できる。

 これに使う海の貝の殻は、使う側が手のひらの広さで、その中身がそれぞれ一人分にできるようでなければならない。ホタテはペクテン・ヤコベウス属で、聖なるマテ貝と俗に呼ばれるが、これは巡礼に使われていたからだ。この貝の身はおいしく食べられ、上品な味でたいへん重宝されている。豪華な邸宅のいくらかでは銀細工の貝殻を使っており、そうすればジェラートを盛り付けることもできる。だが、今回は魚介の話なので、海の本物の貝を使うのが適当だろう。

 丁寧にゆでた魚の身を用意するが、メルルーサ、ボラ、ホシザメでもよい。ここでの分量で貝殻六枚を詰めるのに足りるだろう。それには以下の混ぜ物を使う。


  ゆでた魚 一三〇グラム

  おろしたパルミジャーノ 二〇グラム

  小麦粉 二〇グラム

  バター 二〇グラム

  卵の黄身 二個

  牛乳 二デシリットル


 バルサメッラを牛乳、バター、小麦粉でつくり、火から下ろしたらパルミジャーノを混ぜ、粗熱が取れたら、卵の黄身、叩いた魚を混ぜて、塩とコショウで味付けする。それを貝殻に入れるが、その前に冷えたバターを塗っておく。田舎風のオーブンで少しだけ焼いて、提供する。

 貝殻にゆでて細かくした鶏肉を詰めてもよい。この場合も、分量の割合は同じにしておく。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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