486 詰め物をしたシャコ

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(500)


486 詰め物をしたシャコ

 木の上で鳴くセミ(訳注:セミとシャコは同じ語を使う)の話をしたいと思わないでもらいたい。私が考えているのは、そうではなくて甲殻類のほうだ。シャコ(スクイッラ・マンティス)はアドリア海ではありふれていて、そこではカンノッキアという名前で知られている。

 これはいつでもおいしく食べられる甲殻類だ。だが、もっともおいしいのは、一年のうち数か月で二月半ばから四月までだ。そのときにはいつもよりも肉付きがよくなり、そして背に沿って赤い管が包まれている。これは俗にロウソクとかサンゴと呼ばれているが、この魚介類の卵が収められている場所にほかならない。ゆでるとおいしいが、ぶつ切りにしておいしいカッチュッコの具材に入れるのに役立つ。油、コショウ、塩で味付けしたグリルもすばらしい。より濃厚な味が好みであれば、背に沿って切り開き、パン粉、パセリ、ニンニクを刻んだものを詰める。詰め物も魚介のどちらも油、コショウ、塩で味付けする。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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