541 悪魔風の鶏

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(542)


541 悪魔風の鶏

 このような名前で呼ぶが、それはカイエンヌの強いコショウで味付けして、とても辛いソースと提供するので、食べた人は口の中が燃えるように感じて、鶏とそれを料理した人を悪魔のもとに送りたいと思うからだ。私は下記の方法を提示するが、これがもっとも簡単でもっともキリスト教徒向けだ。

 若鶏つまり若い雄鶏を用意して、首と足を落とし、前の部分をすべて開いて、力の限り押しつぶす。それを洗って布で水分を取り去り、焼き網に載せる。焼けてきたら、ひっくり返して溶けたバターか油を刷毛で塗って、塩とコショウで味付けする。反対側に色が付き始めたら、ひっくり返して同じようにする。油を塗って十分に味付けるのを繰り返しながら、焼き上がるまで火にかけておく。

 カイエンヌのコショウは赤い粒のかたちで売られている。これはイギリスからガラスの瓶に入れられてやって来ている。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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