296 詰め物をした去勢羊のロース

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(308)


296 詰め物をした去勢羊のロース

 去勢羊のロースを脂身がついたままで一キロ用意して、脂身を取り除くが、すべて取ってはいけない。骨を取り除いて、塩とコショウをする。詰め物用には次の材料を使う。

  乳のみ雌牛の赤身 一五〇グラム

  脂身と赤身のハム 五〇グラム

  おろしたパルミジャーノ 四〇グラム

  卵 一個

  塩、コショウ

 これを細かく刻んで、ロースの内側全体に塗り付けたら、脂身を上にしてひもで巻き、中身が出ないように必要なところは縫い付ける。それから、バター五〇グラムと火にかけ、よく焼けたら、マルサーラを(コップに)指一本分入れる。さらに、弱火で煮込むためのシチュー鍋に、かなり小さいタマネギ半分を二つに切ったもの、セロリを二片か三片、同様にニンジン一本、パセリの茎数本を入れて、水かブイヨンを入れて煮込む。最後にソースと残ったものを濾して、油を取り除いてから提供する。この料理は八人分に十分だろうが、勧めるに値する。すでにご存じだろうが、ソースから油を取り除くには、吸収の良い紙きれを数枚上から置けばよい。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

0コメント

  • 1000 / 1000