328 詰め物をした豚ロース

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(340)


328 詰め物をした豚ロース

 ロースはここでは肋骨のない腰肉のことだ。


  豚ロース 一キログラム

  豚の網脂 一〇〇グラム

  乳のみ雌牛の赤身 一〇〇グラム

  脂身と赤身のハム 五〇グラム

  モルタデッラ 五〇グラム

  髄 三〇グラム

  おろしたパルミジャーノ 三〇グラム

  卵の黄身 一個

  お好みでナツメグ


 乳のみ雌牛をバターで焼いて、それとハム、モルタデッラをナイフで刻んですり鉢でつぶして細かくする。そのペーストをまな板にのせて、髄、パルミジャーノ、卵の黄身と合わせて、少量の塩、コショウ、ナツメグで味を付け、ナイフの背で全体が均質な練り物にする。それができたら、ロースの表面にある脂と骨を取り除いて、七枚か八枚に切るが、すべてがくっついたままで、本のページをめくれるような状態にして、それぞれに混ぜたものをスプーン一杯ずつ塗り付ける。それからひとつにまとめてロール状にして、塩とコショウを振ったら、ひもできっちりと縛る。それができたら、豚の網脂でくるんで、糸でしばってくっつくようにする。それから、なにもほかに入れずにシチュー鍋で弱火にかける。三時間煮込めば十分で、八人分として提供する。

 この料理は温かくても冷えてもおいしく、重くない。だが、温かくして出すときは、野菜にできた煮汁で味をつけてからお供にして食卓に出せる。肉を数枚に薄く切るには、すでに切ってあるのではない方向にすると、見栄えがよい。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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