468 ハムを加えたメバル

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(482)


468 ハムを加えたメバル

 魚のように黙るということわざは常に正しいわけではない。メバル、ニベやほかのいくつかの魚は特殊な音を出すからだ。この音はそのための筋肉の振動で出ており、浮き袋に含まれる空気の振動で大きくなる。

 ニベの中でもっとも大きくて味がよいのは、岩場にいるものだ。だが、ここでの調理方法では、中くらいの大きさのニベを使うことができる。こうしたものをアドリア海沿岸の地方ではロッシオーロやバルボーネと呼ぶ。ニベを洗ってきれにしたら、布で水を拭き取り、食卓に出す深皿に入れ、味付けに塩、コショウ、レモンを入れる。そのまま数時間おいて、料理するときに、脂身と赤身のハムをニベの大きさに薄く切って、数もそれに合わせる。金属製の容器か浅鍋を用意して、その底にセージの葉を何枚かそのまま入れ、ニベをパン粉の中でよくひっくり返してから、次のように並べる。ニベを重ねていっしょに立てて、その間には一枚ごとにハムの薄切りを入れ、上にセージの葉数枚を散らす。

 最後にその上に残った調味料を入れ、上火と下火で焼く。この料理をもっと上品にしたければ、生のニベを前側から開いて背骨を取り除いてから閉じておく。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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