91 アレッツォ風パッパルデッレ

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(99)


91 アレッツォ風パッパルデッレ

 洗練された料理としては示せないが、家族向けにはよいはずだ。

 アヒルを一匹用意して、鍋に入れてバター少量を加え、塩とコショウで味を付ける。色が付いたら、ハム、タマネギ、セロリ、ニンジンのみじん切りを加える。それをアヒルの下で火を通すが、アヒルは頻繁にひっくり返す。それから、油は消化に悪いので大部分を取り除き、ブイヨンと水を少しずつ注いで加熱する。その量はパッパルデッレのミネストラに味を付けるのに必要なソースが残るように調節する。

 雌牛か雄牛の脾臓を一片用意して、それを開いてナイフで内部をこそいでから、火が通ったアヒルの下で加熱する。ソースの材料としては、トマトとナツメグを加えるのも悪くない。卵だけを使った生地をタリアテッレくらいの大きさでつくり、波のついたローラーで親指よりも広い幅で帯状に切る。それを少しだけゆでて、さきほどのソース、アヒルの肝のぶつ切り、パルミジャーノ、必要なら少量のバターで味付けする。このパッパルデッレはミネストラになるが、アヒルはメインになる。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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