176 ローマ風揚げ物 その一

(翻訳)ペッレグリーノ・アルトゥージ『調理の知識とおいしく食べる方法』(187)


176 ローマ風揚げ物 その一

 みじん切りしたタマネギとバターを火にかけ、よく色が付いたら、乳のみ雌牛の赤身肉のかたまりに塩とコショウをしてそこで焼く。肉に火が通ったら、マルサーラを加えて焼き上げる。それをすり鉢でつぶして、十分なやわらかさになるように残っていたソースをを加えるが、それで足りない場合にはブイヨンを少量足し、最後に卵の黄身を加える。ただし、混ぜ物に多少の固さが残るように注意する。

 それからあまり薄くないオブラートを用意して、薬剤師が一回分のためにつくるような小さな四角形に切る。

 卵一個を白身も残したまま溶く。それからオブラートをつまみ上げて、卵に漬けてからパン粉をひいた上に置く。その上に小さなクルミ程度の混ぜ物をのせ、オブラートをもう一枚卵にくぐらせて片側だけにパン粉をつける。それが外側になるが、このオブラートを混ぜ物にかぶせて下のオブラートにくっつけてから、必要ならもう一度パン粉をつけ、それを置いておく。この作業を材料がなくなるまで繰り返す。

 これを油かラードで揚げる。この揚げ物は主な料理の間に提供する。骨なしで二〇〇グラムの肉で、二〇個ほどができるだろう。

Progetto Artusi

Progetto per una traduzione giapponese di "La scienza in cucina e l'arte di mangiar bene" di Pellegrino Artusi

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